三摩 広行(若者たちの政策メディアseiron 代表)
2003年の衆議院選挙に各政党によって提示されたマニフェストのことをみなさんは覚えているだろうか?
2003年の衆議院選挙では別名マニフェスト選挙と呼ばれた。国政選挙では初めてマニフェストによる選挙戦が行われたからだ。
私は若者たちの政策メディア「seiron」[http://www.seiron.org]というサイトを運営している。私たちのWEBサイトもその衆議院選挙では各政党のマニフェストの比較ができるコンテンツを用意した。当時は“マニフェスト”が流行語になるほどマスメディアに登場したため、私たちのWEBサイトも注目を浴び、3週間で14万ヒットもアクセスがあった。
しかし、衆院選挙後のマニフェストに対する注目は次第に薄れてきている。言論NPOや早稲田大学のマニフェスト研究所によってマニフェスト評価活動が行われているが、有識者や政治家による限定的な範囲に留まっている。マニフェストは事後評価が必要であり、その点でもちろん言論NPOやマニフェスト研究所の活動は価値がある。
現在マニフェストに対して注目しなくても、次の選挙前になってからマニフェストに対して評価を行えばよいという割り切った見方もできるかもしれない。確かに評論家でもなければ一般的なサラリーマンは日々マニフェストに対して情報収集し評価を行うほど暇ではない。また選挙前に情報収集したほうが効率的かもしれない。しかし、私はそうは思わない。一般的な有権者が基礎知識もなく選挙前になってチェックできるかというとそれは難しい。読者のなかにはテスト前に詰め込みで勉強した経験がある方もいるだろう。おそらく試験前の詰め込み勉強では暗記が中心になって理解が浅いまま本番に迎えることになるのではないか。マニフェストも選挙前に詰め込みで情報収集するのではなく、それ以前に日々自分の関心ある政策分野のマニフェストをチェックする習慣が必要である。
そこで、私たちのサイトでは、「ニュースで追跡!マニフェスト[http://www.seiron.org/news]」というコンテンツを用意している。このコンテンツでは、話題になった時事問題をテーマにし、政府がどういう対応を行っているか、マニフェストで書かれていたことがどのくらい実現されているのかを解説している。たとえば、2005年2月16日に京都議定書が発効するという報道があれば、このコンテンツでは、京都議定書について、またマニフェストで記述されている温暖化対策の解説を行っている。このコンテンツが他のマニフェスト評価運動と大きく違う部分はユーザー(有権者)が関心をもったときにマニフェスト評価解説を行っているところだ。そのため、強制することがなくマニフェストをチェックできる。ただし、私たちのコンテンツでは、全ての政策分野を網羅していない。また他にもいたらないところがあるだろうがよろしければチェックしていただきたい。
(hsanma333@yahoo.co.jp)
・若者たちの政策メディア「seiron」
http://www.seiron.org/
・「ニュースで追跡!マニフェスト」http://www.seiron.org/news
*株式会社ネクスウェイ 企画営業、若者たちの政策メディア「seiron」 代表、NPO法人G-net スタッフ。1981年生まれ。2004年立命館大学政策科学部卒業。政治家や政党、政府と有権者の間に伝わるコミュニケーションを確立させることを目標にネクスウェイや「seiron」で日々勉強しながら活動中。
