日本のTea Party 運動、そして世界へ

2011年03月08日 14:23 : Trackback (0) : このエントリーを含むはてなブックマーク


渡瀬裕哉(東京茶会事務局長)

昨年は米国Leadership InstituteにてCampaign Manager コースを受講し、共和党系の選挙手法について学び、米国における草の根運動の重要性について実感した。特に、共和党に近い立場を取っている小さな政府を志向するグラスルーツ(草の根団体)の人々が集まった連合体は日本には存在しないものであり、私自身に深い驚きを与えるものであった。

帰国後、「東京や日本のために何か出来ることはないか」と考え、昨年末に「東京茶会(Tokyo Tea Party)というグラスルーツを立ち上げた。これは米国中間選挙でブームを起こしたTea Party の日本版であり、小さな政府を求める草の根団体を日本に根付かせることを意図したものである。このような動きに対して、米国におけるTea Partyなどのグラスルーツに多大な影響力を持つAmericans for Tax Reformのグローバー・ノーキスト氏から応援メッセージを頂けたことに対し、関係者に深い感謝を申し上げたい。

東京茶会では、月2回の東京茶会ティーパーティーを開催し、主に地方選挙に立候補を予定している人々への推薦を行っている。米国のTea Partyは、お茶への課税に対して憤った群衆がお茶を海に投げ捨てたボストン茶会事件が名称の由来である。一方、日本のTea Partyは、ゆったりとお茶を飲みながら政治談議を行うようなイメージである。過激な政治運動というよりは、まだまだ日本では根付いていない自由主義の根っこの部分を形成する仕事を行っている。既に昨年末に西東京市でも推薦候補者を輩出しており、来るべき統一地方選挙における推薦候補者は都内だけで10名を超える規模となってきている。このような推薦候補者は今後とも着々と拡大していく予定である。

立候補予定者と東京茶会の関係は極めて平行的である。立候補予定者は日本税制改革協議会が所管している納税者保護誓約書に署名し、東京茶会との協力関係にあることを示す合意文書に賛同の意を示すことが求められる。このような関係を通じて、東京茶会の会員及び東京茶会の活動に共感を持っている人々からの支援が得られるようになる。特徴は
1人の議員や1つの政党に依存することなく、あくまでも納税者が主体となったグラスルールであることだ。日本では小さな政府を求める声は無党派層として扱われることが多く、具体的な形を通じて「見える化」されにくい。そのため政治家は、選挙の時は熱心に行政改革を主張しても喉元過ぎれば・・・という具合に、タックスイーター側にすり寄っていってしまう。このような状況を防止して、あくまで納税者側に立った活動を政治家に対して求める恒常的な存在が必要なのだ。

 このような動きは全世界に広がりを見せており、2月中旬の訪米の際には世界各国のTea Party の存在を知ることになった。アルゼンチン、イギリス、イタリア、オーストラリア、ニュージーランド、カナダなどの多種多様な国のTea Party関係者が国際団体を設立する動きを見せている。日本からもTokyo Tea Partyとしてこのような動きに参加する旨を打診した。まさに、世界においても自由主義のグラスルーツが広がっていることを感じた。

 若者を中心とした日本国民の中には、小泉改革、政権交代、みんなの党、地域政党などの改革の流れに期待することに疲れてしまった雰囲気を感じる。だからこそ、私たちは誰かに頼るのではなく、自分たち自身で政治を変えることに一石を投じるべきなのだろう。日本におけるTea Party の活動がそのような一助となれば幸いである。

東京茶会

◎略歴
略歴:東京茶会事務局長。早稲田大学院公共経営研究科卒。現在、PRマネジメント株式会社代表取締役。業務内容は団体・企業の広報・ブランド戦略の立案サポート等を担当。