編集後記:Vol.45
2007年07月16日 13:38 : 編集後記

 「右から左へと受け流せない問題」を数々抱えて第166通常国会も閉幕し、参院選に突入しようとしている。私にとって、今回参院選の注目ポイントの一つは、1970年代半ば前後の生まれの人たち −いわゆる「ナナロク(76)世代」 −が30歳代に突入して初めての国政選挙だという点だ。というのも、拙著(『若者たちの《政治革命》』、中公新書ラクレ、2004年)においても言及したように、ここ20年ほどの傾向として、30代に入ると国政選挙の投票率がかなり顕著に上昇するのである。
 IT時代の寵児を数多く生み出した一方で「就職氷河期の犠牲層」とも言われ、また20歳前後で阪神淡路大震災やオウム真理教事件などに接し、公共的問題への関心が決して低くない「ナナロク世代」がどのような投票傾向を示すのか。開票速報を分析しつつ、また眠れない夜となりそうだ。(丸楠)